2024年10月22日
令和5年度の活動報告および活動計算書のお知らせ
長く暑い夏がやっと終わり、秋の気配が感じられる頃となりました。いかがお過ごしでしょうか。
6月に令和5年度の総会を開催し、活動報告と決算が承認されましたのでお知らせいたします。
令和5年度事業報告書
令和5年4月1日から 令和6年3月31日まで
認定特定非営利活動法人ひこね育ちのネットワーク・ラポール
1.事業の成果
地域の子育て中の親に対して、親として育ち、安心して子育てできるようになることを願って事業をしました。新型コロナは5類となりましたが、感染防止のため、引き続き今年度もマスクを着用して活動しました。家庭訪問型子育て支援「ホームスタート」、彦根市ハピネス彦根の1Fホールでの第1・3木曜日の10時~11時半「ホームスタートひろば」の活動を行いました。
今年度はホームスタート事業の委託を実現するために、オーガナイザーを中心に、今の日本の子育ての現状や、国の子育て施策、県や市の子育てプラン、他地域のホームスタートの委託状況などを調べ聴き学び、子育て支援の担当課や議員さんへ話に行くための資料を作成し、予算化やご協力を多くの方へお願いしました。どのような順序で、どのような方に会って、どのように話したらいいのか、県会議員の方やホームスタートジャパンの代表理事や事務局長にも相談し、アドバイスをいただきながら、尽力してまいりました。事業ではありませんが、事業を支えるための基盤づくりのようなことに多くの時間とエネルギーを費やし、後半の事業が延期になってしまいました。次年度により充実した内容で開催したいと思います。
①家庭訪問型子育て支援「ホームスタート」の訪問活動
令和5年度末で訪問件数は150件。4回利用した後、さらに継続して8回利用する方が増え、訪問回数は1,234回になります。1,2歳児から保育園に入園する傾向は引き続き見られました。ホームスタートの周知についてはインスタグラムやチラシ、パンフレット、記者発表による周知を図りました。新聞にも掲載していただきました(毎日、滋賀彦根、中日、読売)。
今年度のホームスタート利用は、保健師と助産師の両方から勧められたから、あるいはひろばの帰りに壁に貼られているポスターを見て申し込んだ、支援課から紹介された、ひろばで紹介されたなど、様々な経路を経てつながったケースがよく見られました。鬱や発達障害、多胎児、未熟児、一人親家庭など子育てに不安を抱く方もおられ、健康推進課や子育て支援課と連携して支援してきました。ホームスタートの傾聴・協働によって、心の余裕が生まれ、落ち着いて子どもを観察できるようになったり、他の子育て支援につながったり、相談されて一緒に考えることで問題が解決されたり、訪問の回を重ねるたびに利用者が元気になっていかれ、訪問するホームビジターも喜びややりがいを感じておられました。昨年同様、訪問活動の中で、世代を超えて伝わる育児のスキルが伝えられていないと感じることも増えてきました。今年度は、子どもを一人の人格を持った人間として尊重し、子どもを観察し、子どもの育つ環境を子どもの成長と関心に合ったものに整え、その中で子どもに選択の自由を与えて、子どもの自立を育てるモンテッソーリ教育を取り入れた親子教室の準備を進めています。
ホ-ムスタートの利用者は約7割が30代で、一方、ホームビジターは全員が40代以降です。子育てを終了し後輩ママたちを応援したい、あるいは、自分と同じ孤立を味わってほしくないと活動を始めておられます。利用者とホームビジターが親子のように年齢が異なっても、自分を受け入れてくれるお母さんのように感じたり、何でも話せる人と感じて、信頼関係を築いていることが多く、そのことが利用者のニーズの充足につながっていると考えられます。
ホームスタートを利用する家庭で0歳児を持つ家庭は67%に上ります。また利用家庭の半数以上が子ども1人の家庭であることから、初めての子育てで親が様々な悩みやストレスを抱えて支援を望んでいることがわかりました。
②エリア会議に参加
今年度は広島市のホームスタートひろしま、HSたけはらが担当され、彦根からは廣瀬、廣田の二人のオーガナイザーが参加しました。7月1日、2日の1日半の研修で、年に1回のオーガナイザーの悩みや相談に乗ってもらえ、事例検討(インシデント・プロセス法)を学ぶことができました。また、ホームスタートの委託が可能な国の助成金の情報も得ることができました。
③ビジター養成講座
10月6日(金)~12月8日(金)の8日間、ウィズ講習室で実施しました。申し込みは4名でしたが、前日に1人、1日目終了時に1人、都合がつかなくなり、2名の参加となりました。2名の方は継続したいということでしたので、継続することにしました。補講の方を含めて3名のビジターさんの誕生です。
④ビジターフォローアップ研修
・9/8わらべうたの研修(中地区公民館・会議室)
・8/24 モンテッソーリ教育
・3/21 離乳食研修(だしの取り方、野菜・白身魚、重ね煮)
⑤ビジター交流会
・9/14、10/12 フリートーク
・11/9、1/11 お手玉作り
・12/14 忘年会(ランチ)
・2/8 チラシ、ポスター作り
⑥オーガナイザー養成講座
今年は参加しませんでした。令和7年1月に1人参加の予定です。
⑦トラスティー会議
3月11日の午後、ラポール事務所にて、トラスティー会議を開催。健康推進課、子育て支援課、子ども若者課、ホームスタートひこねで子育ての現状と課題、支援の在り方、ホームスタートの利用状況などについて話し合いました。
⑧ホームスタートひろば
昨年6月から第1・3木曜日の10時から11時半までハピネス彦根の1Fおもちゃ図書館スペースをお借りして、就学前のお子さんと保護者を対象に、ひろばを始めて2年目となりました。ゆったりと安心して過ごしてもらうことを大切にして、終了前に15分ほど絵本や紙芝居、工作、大人の絵本の読み聞かせを提供しています。静かなゆったりとしたひろばで、そういうひろばを好んで来られる方もおられるようです。ホームスタートの利用者の方も来られています。リピーターや口コミで広がっているようです。スタッフはビジターで、ホームスタートの紹介も行っています。
⑨ボランティアフェスティバル(彦根市社会福祉協議会が主催)
11月19日(日)改装されたビバシティひこねでボランティアフェスティバルが開催され、昨年に引き続き、ホームスタートひこねも参加、2階のまんまるひろばで遊びのひろばを開催しました。おもちゃ売り場やお店に囲まれた一角がまんまるひろばとなっているため、音楽や視覚的な刺激が多く、あまりゆったりできない感じでした。今年はヨガリラさん、笑いヨガさん、人形劇がらくたさんとご一緒しました。
なお、親育ちのための支援事業については、準備が間に合わず実施できていません。子どもの自己肯定感が育ち、子どもの持つ能力が最大限花開き、健やかな成長を遂げるには、親はどのように子どもに対応したらいいのかを支援しながら学びながら考えてきました。子どもを観察し、子どもの関心のあるもの、子どもの成長に合ったものを環境に整え、子どもが集中して体験するのを遮らずに見守るということが大人の役割であることをモンテッソーリ教育を通して確信しました。妊娠期から子育て期の方たちとの学びの場を準備しているところです。
令和5年度 活動計算書
令和5年4月1日から令和6年3月31日まで
特定非営利活動法人ひこね育ちのネットワーク・ラポール
(単位:円)
科 目金 額
Ⅰ 経常収益
1.受取会費
正会員受取会費39,000
賛助会員受取会費1,00040,000
2.受取寄付金269,786
3.その他収益
受取利息10
経常収益計309,796
Ⅱ 経常費用
1.事業費
(1)人件費
人件費計0
(2)その他経費
諸謝金270,000
印刷製本費28,138
旅費交通費119,180
通信運搬費1,968
事務備品費3,680
消耗品費1,450
材料費2,546
貸借料11,900
諸会費30,000
研修費8,000
支払手数料200
雑費22,939
その他経費計500,001
事業費計500,001
2.管理費
(1)人件費
人件費計0
(2)その他経費
印刷製本費21,866
事務備品費31,405
通信運搬費43,153
消耗品費7,626
保険料9,800
支払手数料495
雑費2,506
その他経費計116,851
管理費計116,851
経常費用計616,852
当期正味財産増減額△307,056
前期繰越正味財産額1,227,275
次期繰越正味財産額920,219
6月に令和5年度の総会を開催し、活動報告と決算が承認されましたのでお知らせいたします。
令和5年度事業報告書
令和5年4月1日から 令和6年3月31日まで
認定特定非営利活動法人ひこね育ちのネットワーク・ラポール
1.事業の成果
地域の子育て中の親に対して、親として育ち、安心して子育てできるようになることを願って事業をしました。新型コロナは5類となりましたが、感染防止のため、引き続き今年度もマスクを着用して活動しました。家庭訪問型子育て支援「ホームスタート」、彦根市ハピネス彦根の1Fホールでの第1・3木曜日の10時~11時半「ホームスタートひろば」の活動を行いました。
今年度はホームスタート事業の委託を実現するために、オーガナイザーを中心に、今の日本の子育ての現状や、国の子育て施策、県や市の子育てプラン、他地域のホームスタートの委託状況などを調べ聴き学び、子育て支援の担当課や議員さんへ話に行くための資料を作成し、予算化やご協力を多くの方へお願いしました。どのような順序で、どのような方に会って、どのように話したらいいのか、県会議員の方やホームスタートジャパンの代表理事や事務局長にも相談し、アドバイスをいただきながら、尽力してまいりました。事業ではありませんが、事業を支えるための基盤づくりのようなことに多くの時間とエネルギーを費やし、後半の事業が延期になってしまいました。次年度により充実した内容で開催したいと思います。
①家庭訪問型子育て支援「ホームスタート」の訪問活動
令和5年度末で訪問件数は150件。4回利用した後、さらに継続して8回利用する方が増え、訪問回数は1,234回になります。1,2歳児から保育園に入園する傾向は引き続き見られました。ホームスタートの周知についてはインスタグラムやチラシ、パンフレット、記者発表による周知を図りました。新聞にも掲載していただきました(毎日、滋賀彦根、中日、読売)。
今年度のホームスタート利用は、保健師と助産師の両方から勧められたから、あるいはひろばの帰りに壁に貼られているポスターを見て申し込んだ、支援課から紹介された、ひろばで紹介されたなど、様々な経路を経てつながったケースがよく見られました。鬱や発達障害、多胎児、未熟児、一人親家庭など子育てに不安を抱く方もおられ、健康推進課や子育て支援課と連携して支援してきました。ホームスタートの傾聴・協働によって、心の余裕が生まれ、落ち着いて子どもを観察できるようになったり、他の子育て支援につながったり、相談されて一緒に考えることで問題が解決されたり、訪問の回を重ねるたびに利用者が元気になっていかれ、訪問するホームビジターも喜びややりがいを感じておられました。昨年同様、訪問活動の中で、世代を超えて伝わる育児のスキルが伝えられていないと感じることも増えてきました。今年度は、子どもを一人の人格を持った人間として尊重し、子どもを観察し、子どもの育つ環境を子どもの成長と関心に合ったものに整え、その中で子どもに選択の自由を与えて、子どもの自立を育てるモンテッソーリ教育を取り入れた親子教室の準備を進めています。
ホ-ムスタートの利用者は約7割が30代で、一方、ホームビジターは全員が40代以降です。子育てを終了し後輩ママたちを応援したい、あるいは、自分と同じ孤立を味わってほしくないと活動を始めておられます。利用者とホームビジターが親子のように年齢が異なっても、自分を受け入れてくれるお母さんのように感じたり、何でも話せる人と感じて、信頼関係を築いていることが多く、そのことが利用者のニーズの充足につながっていると考えられます。
ホームスタートを利用する家庭で0歳児を持つ家庭は67%に上ります。また利用家庭の半数以上が子ども1人の家庭であることから、初めての子育てで親が様々な悩みやストレスを抱えて支援を望んでいることがわかりました。
②エリア会議に参加
今年度は広島市のホームスタートひろしま、HSたけはらが担当され、彦根からは廣瀬、廣田の二人のオーガナイザーが参加しました。7月1日、2日の1日半の研修で、年に1回のオーガナイザーの悩みや相談に乗ってもらえ、事例検討(インシデント・プロセス法)を学ぶことができました。また、ホームスタートの委託が可能な国の助成金の情報も得ることができました。
③ビジター養成講座
10月6日(金)~12月8日(金)の8日間、ウィズ講習室で実施しました。申し込みは4名でしたが、前日に1人、1日目終了時に1人、都合がつかなくなり、2名の参加となりました。2名の方は継続したいということでしたので、継続することにしました。補講の方を含めて3名のビジターさんの誕生です。
④ビジターフォローアップ研修
・9/8わらべうたの研修(中地区公民館・会議室)
・8/24 モンテッソーリ教育
・3/21 離乳食研修(だしの取り方、野菜・白身魚、重ね煮)
⑤ビジター交流会
・9/14、10/12 フリートーク
・11/9、1/11 お手玉作り
・12/14 忘年会(ランチ)
・2/8 チラシ、ポスター作り
⑥オーガナイザー養成講座
今年は参加しませんでした。令和7年1月に1人参加の予定です。
⑦トラスティー会議
3月11日の午後、ラポール事務所にて、トラスティー会議を開催。健康推進課、子育て支援課、子ども若者課、ホームスタートひこねで子育ての現状と課題、支援の在り方、ホームスタートの利用状況などについて話し合いました。
⑧ホームスタートひろば
昨年6月から第1・3木曜日の10時から11時半までハピネス彦根の1Fおもちゃ図書館スペースをお借りして、就学前のお子さんと保護者を対象に、ひろばを始めて2年目となりました。ゆったりと安心して過ごしてもらうことを大切にして、終了前に15分ほど絵本や紙芝居、工作、大人の絵本の読み聞かせを提供しています。静かなゆったりとしたひろばで、そういうひろばを好んで来られる方もおられるようです。ホームスタートの利用者の方も来られています。リピーターや口コミで広がっているようです。スタッフはビジターで、ホームスタートの紹介も行っています。
⑨ボランティアフェスティバル(彦根市社会福祉協議会が主催)
11月19日(日)改装されたビバシティひこねでボランティアフェスティバルが開催され、昨年に引き続き、ホームスタートひこねも参加、2階のまんまるひろばで遊びのひろばを開催しました。おもちゃ売り場やお店に囲まれた一角がまんまるひろばとなっているため、音楽や視覚的な刺激が多く、あまりゆったりできない感じでした。今年はヨガリラさん、笑いヨガさん、人形劇がらくたさんとご一緒しました。
なお、親育ちのための支援事業については、準備が間に合わず実施できていません。子どもの自己肯定感が育ち、子どもの持つ能力が最大限花開き、健やかな成長を遂げるには、親はどのように子どもに対応したらいいのかを支援しながら学びながら考えてきました。子どもを観察し、子どもの関心のあるもの、子どもの成長に合ったものを環境に整え、子どもが集中して体験するのを遮らずに見守るということが大人の役割であることをモンテッソーリ教育を通して確信しました。妊娠期から子育て期の方たちとの学びの場を準備しているところです。
令和5年度 活動計算書
令和5年4月1日から令和6年3月31日まで
特定非営利活動法人ひこね育ちのネットワーク・ラポール
(単位:円)
科 目金 額
Ⅰ 経常収益
1.受取会費
正会員受取会費39,000
賛助会員受取会費1,00040,000
2.受取寄付金269,786
3.その他収益
受取利息10
経常収益計309,796
Ⅱ 経常費用
1.事業費
(1)人件費
人件費計0
(2)その他経費
諸謝金270,000
印刷製本費28,138
旅費交通費119,180
通信運搬費1,968
事務備品費3,680
消耗品費1,450
材料費2,546
貸借料11,900
諸会費30,000
研修費8,000
支払手数料200
雑費22,939
その他経費計500,001
事業費計500,001
2.管理費
(1)人件費
人件費計0
(2)その他経費
印刷製本費21,866
事務備品費31,405
通信運搬費43,153
消耗品費7,626
保険料9,800
支払手数料495
雑費2,506
その他経費計116,851
管理費計116,851
経常費用計616,852
当期正味財産増減額△307,056
前期繰越正味財産額1,227,275
次期繰越正味財産額920,219
Posted by ラポール at 10:12│Comments(0)
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